読後感すっきり!百貨店のお仕事小説「百貨の魔法」(村山早紀さん)

小説

こんにちは、ふみチッカです。

図書館でふと手に取った本の表紙がとってもきれいで、

あら素敵と思って借りてきました今回の本。

お話の内容もとても素敵な、村山早紀さんの「百貨の魔法」を読みましたので、ご紹介します。

「百貨の魔法」の概要:2018年本屋大賞にノミネート

ポプラ社サイトより、あらすじお借りしました。

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。

エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける――。

百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!

ポプラ社サイトより

こちらの本は、2017年10月に発売された、書き下ろしの小説で、2018年の本屋大賞にノミネートされて9位に入賞しています。

ページ数は374ページとなっており、少し厚めですが、肩ひじをはらずにどんどん読み進められる本です。

村山早紀さんの著書紹介

村山早紀さんは、「百貨の魔法」以外にも、「シェーラひめのぼうけん」シリーズ、「風の丘のルルー」シリーズ、「コンビニたそがれ堂」シリーズ、「カフェかもめ亭」シリーズ、2017年の本屋大賞にノミネートされた「桜風堂ものがたり」など多数の著書があります。

「百貨の魔法」の感想

飾っておきたいくらい美しい表紙

まずはわたしがこちらの本を読むきっかけになった本の表紙について。

美しいです。そのまま飾っておきたいくらい。

いろとりどりでファンタジー絵本の表紙のよう、読む前からわくわくするような絵です。

 

星野百貨店で働くひとたちのお仕事小説

ファンタジー感あふれる表紙ですが、内容は老舗百貨店で働く人々のお仕事小説です。
(あ、ファンタジー要素もありますよ)

各章ごとに主人公が切り替わり、

  • 第一幕・・・明るく元気なエレベーターガール
  • 第二幕・・・靴屋の女性店主
  • 第三幕・・・紳士的な宝飾フロアのマネージャー
  • 第四幕・・・郷土資料室の内気な女性職員
  • 終幕・・・謎のコンシェルジュ
  • とお話が展開されていきます。
  • (”章”ではなく、”幕”となっている理由は、お話を読み進めるとわかります)

その他にも多数の登場人物が出てきますが、それぞれのキャラクターが分かりやすく、丁寧に書かれているので、頭がこんがらずに読む進められました。

 

働くひとが職場を愛していて、読んでいて気持ちがいい

本書を読んでいて気持ちがいいのが、

働くひとたちが、星野百貨店という職場が好きで、自分の仕事に誇りを持っている方ばかり、という点です。

なので、横暴な上司や、やる気のない後輩や、恐ろしいお局様・・・なんかは出てきません。
(そういうのはリアルでこと足りているので、あんまり見たくないわたし)

 

時代の流れとともに、経営も厳しくなってきている星野百貨店ですが、それぞれが自分の職場がずっと続いてほしいし、自分の仕事を続けたい、と思っています。

意識のベクトルが同じ方向に向いている職場は強いな、と感じます。

 

なつかしい百貨店の記憶が呼び起こされる

星野百貨店の様子を見ていると、長らく行ってない地元の百貨店の記憶が呼び出されました。

屋上にはちょっとした乗り物なんかがあるミニ遊園地があって。

おもちゃ売り場の近くにポップコーンの販売機があって、買ってもらってました。

なつかしい~。

エレベーターガールのおねえさんが乗っているエレベーターがあって。
ちょっとドキドキしながらエレベーターにのったり。

今思うとかなり特別な場所でした。

そんな地元の百貨店も今年で、閉店することになりました。

なのでこの「百貨の魔法」を手に取ったタイミングがぴったりで、なにかのご縁を感じます。

 

みなさんにも百貨店の思い出、あるのではないでしょうか?

お話を読んでいてとても懐かしい気持ちになりました。

 

ちょっぴりファンタジー?願いを叶えてくれる白い子猫

星野百貨店では、金目銀目の白い子猫がいて、その猫を見つけて話を聞いてもらえれば、願い事を叶えてくれる、という伝説があります。

星野百貨店の正面玄関のそばに、吹き抜けの高い天井があって、そこのステンドグラスにいる白い子猫がときどき抜け出して歩いているんだそう。

表紙にも登場していますね。

えぇ、こういう素敵な言い伝え、大好きです。夢があって。

(見たことはないけれど、釈さんとか的場さんが見たという、ちっちゃいおじさんをいつか見たい!と思っている人間です)

 

実際に本書ではお話の中に白い子猫が登場して、夢のような幻のような、ちょっとした魔法をかけます。

おおげさな魔法ではなくて、登場人物たちにヒントやきっかけを与えるような魔法のかけ方で、不自然な感じではないので、するっと受け入れられました。

 

そもそもステンドグラスになぜ猫が?という疑問は、きちんとストーリーのある理由が後半にありますので、読み進めてご確認下さい。

おわりに

わたしは「百貨の魔法」を休日に一気読みしました。

各章のお話もそれぞれ物語があって楽しめますし、それらがラストに向けて線がつながっていく感じが読んでいて気持ちがよく、どんどん読み進められます。

読後感もすっきりです。

あとから知りましたが、本屋大賞にノミネートされた作品ということで、ご存じの方も多い小説だと思いますが、未読の方はぜひおすすめしますので、読んでみて下さい。

それでは、お読み頂きまして、どうもありがとうございました!!

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