【感想】日本おいしい小説大賞『私のカレーを食べてください』

小説

こんにちは、ふみチッカです。

今回、第2回日本おいしい小説大賞の受賞作品である、幸村しゅうさんの小説『私のカレーを食べてください』を読ませていただきました。

休日の午後に本作を読み出したら、ページをめくる手が止まらず、そのまま読み切っちゃいました。

カレーへの情熱が詰め込まれた小説です。

ああぁーーーカレーが食べたい!!

 

小説『私のカレーを食べてください』の概要

小学館サイトより、あらすじをお借りしました。

第2回「日本おいしい小説大賞」受賞作!

「お前の売りは何だ?」
「私にはカレーしかありません!」――――。

 古びた喫茶店の装いながら、本格的なスパイスカレーを出す「麝香猫」。そこで働く山崎成美は調理師学校に通う19歳。成美は幼い頃に両親が離婚、育ててくれた祖母も失踪してしまい、天涯孤独の身であった。

 そんな彼女の運命を変えたのは、小学校の先生が作ってくれた一杯のカレーライス。成美はその味を自分でも作りたい一心で調理を始め、カレーの奥深さに戸惑いながらも、ようやくきっかけを掴みはじめていた。しかし突然、ある事情から「麝香猫」が店を閉めることになってしまい……。

 理想のカレーを追い求める少女と人々の人情が織りなす、おいしい×青春×お仕事小説

小学館サイト

こちらの本は、2021年1月に発売された272ページの小説です。

 

著者の幸村しゅうさんについて

本作の著者は幸村ゆきむらしゅうさん。

映画助監督、介護予防デイサービス兼鍼灸治療院の経営などを経て、小説を書き始められたそうです。

もともとカレーや料理、飲食関係のことを専門とされていたわけではないんですね。

こちらの小説は、もともと10年前に書いていらっしゃった作品で、「第2回日本おいしい小説大賞」に応募するために、再度書き直されて、見事大賞を受賞されたそうです。

大賞受賞までの経緯や、物語の登場人物についてや、参考にしたカレー屋さんなどについて、幸村しゅうさんのブログに記事がございますので、ご覧下さい。

 

『私のカレーを食べてください』の感想

実はわたし”おいしい食べ物が出てくる小説”、好きなんです。

最近はミステリー小説などを中心に読んでいたので、以前ほどグルメ小説を読んでいませんでした。

なんとなくグルメ小説のストーリーの感じとかに飽きちゃってました。

 

本作もそんなに期待せず(失礼しました)、読み始めましたが、読み進めるうちにどんどんおもしろくなってきて、一気読みです。

おいしそうなカレーの描写が魅力的なのは、もう言うまでもないことですが、ストーリーや登場人物たちが魅力的でした。

 

主人公と一緒にカレー道にのめり込んでいく感覚

主人公の成美が、子どものころに食べた先生のカレー。
その運命のカレーとの出会いから、料理の道へ進む。

主人公がゼロの状態から自力でカレーを研究していくので、読者は主人公と一緒にカレーを知っていく感覚を得ることができます。

そして、生活を切り詰めたりして、ほかのことを差し置いてでも、カレーのために心血を注ぐ姿は、すがすがしいほどまっすぐで、読み進めるうちに、同じようにカレー道にのめり込んでいくような気持ちになります。

 

主人公だけでなく他の登場人物のその後が気になる!

主人公だけでなく他の登場人物のストーリーも読みたいなぁ・・・と思うほどに、登場人物たちが魅力的です。

本作では主人公である成美が語り手となっており、成美のことを中心に書かれています。主人公だから当たり前なんですけどね。

 

成美がカレー道を進むにあたり、まわりの人の影響が大きかったです。

トロ子、草野くん、トヨエツ、店長・竹本さんと奈津さん、チャラ山・・・

みんな魅力的なひとたち。

でも、それぞれの登場人物たちはどうなったんだろう??ということが書かれていないので、他の登場人物たちのその後が気になります。

脇役たちが主役のストーリーも読めたらうれしいなぁ。

 

おわりに

おいしい小説大賞の作品『私のカレーを食べてください』でした。

本格的なスパイスカレーって食べたことないですし、もちろん作ったことがありませんが、本作を読んでいると、自分で作って食べたくなってきました。

そういうカレー欲をかき立ててくれるだけで、わたしの中で心に残るような小説でした。

 

だんだん暑くなってきている今日この頃、カレーが似合う気候になってきました。

みなさまもよろしければ、読んでみて下さい。

本日はお読み頂きまして、ありがとうございました!!

それでは、また~

 

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