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ファンタジックミステリーを楽しもう「スキマワラシ」(恩田陸さん)

小説
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こんにちは、ふみチッカです。

恩田陸さんの新刊『スキマワラシ』を読みました。

恥ずかしながら初読みの作家さんだった恩田さんの作品。

なるほどこれがファンタジックミステリーかと感じる、

ファンタジーとミステリーの両方が楽しめる作品でした!

 

「スキマワラシ」の概要

集英社サイトより、あらすじお借りしました。

 古道具店を営む兄と、古い物に秘められた“記憶”が見える弟。

ある日ふたりは、古いビルの解体現場で目撃された少女の噂を耳にする。

再開発予定の地方都市を舞台にした、ファンタジックミステリー。

こちらの本は、2020年8月に発売された、書き下ろしの小説です。

ページ数は472ページとなっており、かなりの分厚さがあります。

試しにはかってみますと、3.5cmほどあり、

これはコメダのモーニングの食パンと同じ厚さです。
(言いたかっただけです)

 久しぶりにコメダ珈琲でモーニング パンのおいしさに感動。

 

恩田陸さんの著書紹介

恩田陸さんは、多数の作品があります。

代表作として、
『六番目の小夜子』
『夜のピクニック』(吉川英治文学新人賞、本屋大賞)
『ユージニア』(日本推理作家協会賞)
『中庭の出来事』(山本周五郎賞)
『蜜蜂と遠雷』(直木賞、本屋大賞)
など

近著には『祝祭と予感』『歩道橋シネマ』『ドミノin上海』があります。

 

「スキマワラシ」の感想

恩田陸さん、説明不要なくらい有名な作家さんですが、

わたしは作品を読んだことがありませんでした。

こちらの『スキマワラシ』が初読み作品です。

『スキマワラシ』は かなりページ数があり、

分厚い本を前に、読み切れるかなぁ、、と不安がありました。

しかし、そんな心配は不要でございました!

 

ファンタジックミステリー小説

物語の軸となっている、

  1. 古い建物に現れる白いワンピース姿の女の子の幽霊(スキマワラシ)
  2. ものに触れるとそのものの”記憶”が見える主人公:散多さんた

このファンタジー要素が重なって、お話が展開していきます。

聞いただけでファンタジーでしょ?

幽霊といっても怖いものではなく、

名前のとおり座敷わらしのような良いイメージの幽霊です。

なので怖いお話ではないので、ご安心を。

 

気になって読み進められずにはいられない

はじめは説明的なお話が続いて、

ふむふむと読んでいましたが、

  • 存在しない主人公の女のきょうだいとは?
  • 亡くなった両親の謎
  • スキマワラシの謎
  • ダイゴハナコは何もの?
  • ・・・

真相にせまっていくほどに

気になるポイントがどんどんと出てきて、

読み進める以外に選択肢はありません(笑)

 

でも区切り読みもできます

全体としては大ボリュームのお話ですが、

章が細かくわかれています。

ひとつの章が20ページから40ページくらいなので、

一気読みしなくても、okです。

 

各章ごとに伝えたいことも分かりやすいし、

読んでいて疲れませんでした。

 

ひと夏の経験をしたようなすっきりとした読後感

謎や気になるポイントがたくさん、

でも事件の犯人を推理する、みたいなミステリー小説ではないので、

ものすごく考えながら読んだ感じではなく、

ただ物語を楽しんで気軽に読めました。

 

読み終わったあとには、

なんだか夏のひとつの経験をしたような(今は秋ですが…)

すっきりとした満足感が感じられました。

(読んだあとに改めて本の重さと分厚さを感じると、

読んだぞ!という満足感倍増です。)

映像化作品が見たい

そしてこの物語、アニメとか映像化されたものを

映画で見たいな~と思いました。

古い道具や、美術作品、タイル、主人公の特殊能力など、

映像化したら美しいだろうなぁと感じるんです。

たぶんされると思うので、楽しみにしておきます!

おわりに

『スキマワラシ』読んでて純粋に楽しかったです!

読書されている方はもちろん、

読書されない方も読みやすい内容で、

みなさんにおすすめします!

 

わたしは恩田さん初読みだったので、

ほかの作品も読んでみたい、と思いました。

おすすめの作品などありましたら、お教え下さい。

 

本日はお読み頂きまして、ありがとうございました!!

それでは、また~

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