タクシードライバーとして働く女子のお仕事小説「タクジョ!」(小野寺史宜さん)

小説

こんにちは、ふみチッカです。

本日は小野寺史宜さんの小説「タクジョ!」を

読みましたので、ご紹介します。

「タクジョ!」の概要

実業之日本社サイトより、あらすじお借りしました。

 発売前から、全国の書店員さんの共感の声も続々到来!
2020年夏、注目度ナンバーワンの傑作お仕事小説!

本屋大賞第2位(2019年)に選ばれた感動作『ひと』
作品舞台・砂町銀座がある東京都江東区に暮らし、
区内の営業所に配属された新卒のタクシードライバー・高間たかま夏子(23歳)。

女性比率は3パーセント足らずという男社会で、
個性あふれる先輩や同期たち、そして家族に励まされながら、
仕事に、恋に(!?)、全力で走り回る姿を、温かく爽快な筆致で描きだす。

実業之日本社サイトより

こちらの本は、2020年8月に発売された、書き下ろしの小説です。

ページ数は296ページとなっており、

文章も読みやすく、

またタクシードライバーのお仕事の内容が興味深いので、

どんどん読み進めたくなる本です。

小野寺史宜さんの著書紹介

小野寺史宜さんは、「タクジョ!」以外にも、

2019年の本屋大賞第2位に選ばれた「ひと」や、

ポプラ社小説大賞受賞作「ROCKER」、

「みつばの郵便屋さん」シリーズ、「人生は並盛で」、

「ひりつく夜の音」、「ライフ」、「まち」、「本日も教官なり」など、

多数の作品があります。

「タクジョ!」の感想

読む前は正直に言って、

そんなに期待していなかったんです。

タクシードライバーの話かぁ・・・と。

 

わたしは朝に喫茶店で

コーヒーを飲みながらこちらの本を読み始めたのですが、

読み始めると止まらず、一気にお店で読んじゃいました。

おすすめのポイントを3つチョイスすると、

会話中心の文章でテンポがよく読みやすい
・タクシードライバーさんのお仕事が興味深い

・主人公のに入り込んで読める

こんな感じです。それぞれサクッと解説します!

 

会話中心の文章でテンポがよく読みやすい

本作と関係のない話ですが、

わたしは「タクジョ!」を読む前に、

別の作家さんのデビュー小説を読んでいたんですが、

1章で脱落してしまいました・・・。

物語の内容がというよりも、

文章の書き方がなんだか自分と合わなかったんです。

内容がおもしろそう!と思っても、

文章が好きじゃなければ読み進めるのは難しいです。

 

その直後にこちらの「タクジョ!」を読み始めましたら、、、

とっても読みやすい。

 

小野寺さんの文章は、読んでいて心地がよかったです。

一文一文が短いのと、テンポが良い。

会話を中心にお話が進んで行くこともあって、

すらすらと読み進められます。

本書をパラパラっとめくってみると分かるのですが、

ページに文字を詰め込みすぎず、

空白が適度にあって、

読みやすくされています。

 

物語の内容ももちろん面白いのですが、

作家さんの文章の書き方も、

その本を好きになるかどうか、大きなポイントになってきます。

 

わたしは「タクジョ!」の小野寺さんの文章、

とても好きでした。

 

タクシードライバーのお仕事に興味深々

わたしはタクシーをほぼ使うことがなく、

タクシードライバーさんのお仕事も全く知りませんでした。

 

タクシードライバーの多くは2日に1回の隔日勤務で、

勤務時間は午前8:00~翌午前4:00まで。

そのうち休憩時間は3時間とのこと。

そんなに働くの!?とびっくりしました。

 

隔日勤務なので、乗務明けは休みだそうですが、

それにしても就業時間が長すぎるような。

法律的にはokになっているんですね。

 

会社員として朝から夕方まで働いている自分の世界とは

まったく違う勤務形態。

 

一見、大変そうと思うタクシードライバーさんのお仕事でも

休みがわりとあったり、

性別・学歴・年齢を問わず働けたり、

ひとりで仕事ができたり、

さまざまなメリットもあるそうです。

 

その知らない世界をのぞけて、

自分が生きている世界だけが、世界じゃない。

異なる時間での、働き方、生き方がもっとある。

あらためて感じることができました。

 

他にも勤務時間中の過ごし方や、タクシー業界のルール、1日の売り上げなどなど、

興味深いお仕事の内容がわかりやすく書かれていますので、

気になった方は読んで見て下さい。

 

主人公に入り込んで読める

本作の主人公は、新卒でタクシー会社に就職した女性、高間夏子。

なぜタクシードライバーになったかというと、

もともと運転が好きだということと、ある事件がきっかけになっています。

 

その事件とは、

ストーカーに狙われていた女性が、タクシーでアパートに帰る際、

男性ドライバーだったため、自宅を知られるのがいやで

自宅より少し手前の道で下ろしてもらったところ

そこから自宅までの道で、ストーカーに襲われた、という事件です。

それを知って、それならば女性=自分がドライバーになればいい!と

思ったからタクシー会社に就職したそう。

自分がやらなければ”、そう思える仕事って素敵ですよね。

 

夏子は、素直で落ち着いた性格で、お話を読んでいて疲れません。

わたしが女性だから、というものもあると思いますが、

感情移入しやすく、夏子と一緒になって物語を読み進めることができました。

 

タクシー内でのトラブルが起こった際には、

一緒になってヒヤッとしたり、怒ったり。

文章がていねいだからこそ、

それをすごく感じることができて、入り込みやすかったです。

 

恋人、家族、同僚・・・夏子の視点を通して、

それぞれの関係性を感じることができます。

夏子の真摯な向き合い方は、読んでいて気持ちがよく、

読み終わったあとはスッキリした気持ちになりました。

 

おわりに

タクシードライバーの女性=タクジョのお話。

タクシー業界の読み物としてもおもしろいですし、

お仕事との向き合い方や、

家族や恋愛、結婚、自分はどう生きるのかを考えるきっかけにもなりました。

すらすら~と読める本で、読後感もすっきり。

おすすめの本でした。

それでは、また~!!

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